日記

はじめまして深田久弥さん
2015.09.01

予想通りの雨の中、茅ヶ岳の登山が始まった。
途中で、深田久弥さんの「百の頂きに百の喜びあり」の言葉が印象的な石碑を見に行った。昨年の旅を出発前に立ち寄った以来だ。
あの時は車できたが、今回は自分の足でここまで来れた。2百名山の旅が決まったとき、茅ヶ岳も2百名山であることを知って、驚きと嬉しさが湧いた。

深田久弥さんに百名山の旅が達成できたことを報告して、感謝を伝えることができると、スタート前から旅の目的の一つとしていた。なので、今日の目的は茅ヶ岳の山頂にたつことよりも、深田久弥さん終焉の地で手を合わせて、挨拶と報告をすることが一番の目的となる。

まずは落石が多いと言われる女岩まで、谷底を登っていく。雨雲と密集した木々の影響で、樹林帯の中は日の出前のように薄暗かった。場所によってはヘッドライトが欲しいくらいだった。
そんな状況が沢から尾根に登るまで続いた。

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急な登山道を登りきると、ようやく明るくなり、標高も1,700メートル近くなった。登山道が緩やかになったなーと思ったら、目の前に目的の深田久弥さん終焉の地の石碑が現れた。
一礼のあとに手を合わせて、小声で「深田久弥さんはじめまして。」とつぶやき、去年の旅のことや、昨年日本百名山が50周年を迎えたことなどを伝え、最後に感謝の気持ちを伝えてた。これで、また一つ旅の目的を達成することができた。

あとは山頂までは直ぐの距離。朝早いし、雨だし、寒いから今日も一人だろうと思っていたら、驚くことに7人も山頂で待っている人がいた!ビックリだった。
皆さん喜んでいたが、雨の中長時間待っていたことを想像すると、少しリスクが高いなぁと感じてしまった。中には3時から登り始めたという人も、僕が到着したのが、7時半だったので、1時間以上は待っていたことになる。

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普段は登らない条件下での登山に、皆さんに対して、複雑な感謝の気持ちになった。さらに、驚いたのが山頂で待つ気がなかったのに他の応援登山の方に誘われて、登ってきてしまった人が一人いた。そのため、登山に必要なものはなく、防寒着やレインウエアもない状況で、待っている間は他の登山者からザックカバーを借りて雨をしのいでいたようだ。

そこまでして、山頂で登ってくる気持ちを理解したかったが、さすがにそれは「アカン!」と思ってしまった。
これからは、山はあっという間に秋になり、気温もグンと下がる時期となる。自分自身も含めて、適切な装備で山にアプローチしてほしい。

山頂からは南アルプスや富士山を見ることができなかったが、深田久弥さんも初春に登っていたので、きっと空気の透き通った季節に雪化粧の富士山や南アルプスなどの山々を見たかったのだろうと思った。
僕もまた次回、茅ヶ岳の山頂からの景色を見るために登る理由ができた。
次回は3月の深田久弥さんの命日に登ってみてもいいかもしれない。

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下山後は、相変わらずの不安定な天気にからだの調子も狂わされて、宿泊先の冨士見町につく頃にはどしゃ降りで、全身ずぶ濡れとなった。
明日は、午前中まで雨が強く降るとのことだったので、休養日とすることにした。距離は短かったが、長く感じた1日だった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです