日記

えぇ山や~
2015.12.25

去年もお世話になったあさぎり町の宿を7時過ぎに出発。昨晩の針灸治療の影響か…スタートは体が重かった。しかし、太陽が高くなるにつれて徐々に解消された。

朝靄の奥に、一際高い三角頭の市房山が見える。
去年とまったく同じルートで市房山の麓、湯山の集落を目指した。
漢字が同じというだけで、親近感がわいた熊本県の水上(みずかみ)村を抜けて、ダム湖を回ると、吊り橋からそそり立つ「九州の屋根」とも言われる市房山の険しい山並みが目前に迫った。
去年はその麓を歩きながら「市房山って言うんだ~九州にもこんな険しい山があるんだぁ~いい山だな~」と見上げながら宮崎県に抜けた。
まさか、その山に再び同じ道を歩いて登りに来ることになるとは、不思議な感じだが、気持ちが沸き立った。

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登山口に向かう前にちょっと腹ごしらえーということで、去年も立ち寄った山の幸館へ。
ここの蕎麦がとても美味しかったので、またあの味をという思いで向かった。
昨年は春の装いをしていた店はすっかり冬の装いになっていた。
頼んだのはそば三昧、温かいきのこそばとおろしそば、ざるそばの3つだ。ペロリと食べて、登山口へと走った。

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市房山の見た目のイメージは「ずずず~くっ!」と言う感じだ。
まぁ緩やかに登り始める斜面が、途中から突然斜度がきつくなるように見える。

キャンプ場から登山道は始まり、4合目にある市房神社までは参道を歩く。
鳥居をくぐり、参道に入ってしばらく登ると色んな種類の木があるなか、一際図太い杉木が参道沿いに現れた。
最初に現れた杉の巨木は幹回りが7メートル超え!根元に市房杉と書いてあった。
どんどん登っていくと市房杉は参道にそって立ち並び、存在感に何度も圧倒させられた。それもそのはず、最大で幹回りが8メートル超えの市房杉は1,200年前の奈良時代に植えられたとあった。したがって、市房杉の巨木たちは1,200年の時が経過した今も、1度も動かずに、目まぐるしく変わってきた日本の歴史や自然環境を何も言わずに見守ってきたのだ。
そう考えると、益々参道を歩きながら、1,200年の時が刻まれた市房杉たちに敬意と感動を覚えた。
思わず巨木に抱きついたが、温かく優しい感じがした。

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4合目市房神社まで巨木は続き、4合目から先は急に傾斜がきつくなり、本格的な登山道になった。
市房神社で、市房杉の巨木との出会いの感謝などを伝えて、久しぶりの手応えのある急登に僕のテンションも上がった。

8合目まで、イメージの「くっ!」という急登は続いた。8合目から先は徐々に視界も開けてきて、ゆったりと登った。
チラホラと山頂らしきピークが手前から見えた。
9合目を過ぎて、さぁ山頂だぁ~と立ったら、実はニセのピークだった。本当の山頂はその奥にあった。ちょっとガクッとしたが、眺めは最高だった。
眼下の湯山の集落が足元に見えて、本当に一気に登ってきたんだと実感した。
まさに見た目通りの山だ。

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それからすぐに山頂に立った。険しい山だったが、思いがけない1,200年の時を刻んだ市房杉の巨木との出会いもあり、本当に登ることが出来て良かったと感慨深くなった。

山頂には冷たい風が吹き付ける中、多数の応援の方もいて、ゴールが日一日と近づくにつれ、皆さんからの声も大きくなっている。僕も自然と手に力が入った。
山頂から西米良村方面に下山を始めると、そこから先は宮崎県になる。再び戻って来た。

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宮崎県側の市房山の印象は穏やかな雰囲気となった。しゃくなげの群生地が印象的で、7合目からは林道に出たり入ったりしながら、2時間ほどで下山。
一足先に夜を向かえる西米良に6時前に到着した。
長い1日ではあったが、心地よい充実か漂っていた。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです